昔から「運動すると汗をかいて気持ちもスッキリとする!」というのは聞いたことがあるかと思います。
ただ、どうして運動がストレス解消に効果があるのか、そのメカニズムを説明できる人はフィットネスジムのトレーナーでも少ないかもしれません。
近年では科学的研究によって、なぜ運動がストレス解消やストレス耐性をつけるために良いのかがわかっています。
この記事ではできるだけわかりやすく、『運動がストレス解消に影響するメカニズム』を紹介します。
読み終える頃には、なぜ運動がストレス解消やストレス耐性に効果があるのかが納得できますよ!
私達が運営しているボクシングジムのお客様も、「ストレス解消」を理由にはじめられた方がとても多くいらっしゃいます。
そして、そのストレスは私達の身体に様々な悪影響を及ぼします。
・便秘
・肩こり
・腰痛
・生理不順
・疲れやすい/疲れがとれない
・睡眠障害
・食欲不振
・過食…etc
でも、ノンストレスな生活を送るなんてことは不可能ですよね。
だから私達はこの「ストレス」と上手に向き合っていくしかありません。
本来人間の脳はストレスを受けると一時的に傷つき、時間の経過とともに傷つく前よりもパワーアップして回復します。
これを神経科学では「ストレス免疫」と呼ばれます。
運動も実は脳を傷つけるストレスの一種です。
運動をすることで傷ついた脳は「セロトニン」という物質や、「エンドルフィン」という物質を分泌します。
「セロトニン」という物質は、心を安定させたり快眠を促進させる神経伝達時物質です。
また、「エンドルフィン」という物質は、「ストレス解消ホルモン」とも呼ばれており、主に以下の状態のときに分泌されるようです。
・好きな事、楽しい事をしたとき
・高カロリーの食事を取ったとき
・スポーツやギャンブルなどで勝負に勝った時
皆様も、運動やスポーツをした後、気持ちよくなったりリラックスした気分を経験した人は多いのではないでしょうか。
また運動をするとセロトニンやエドルフィン以外にも癒し成分であるGABA(ギャバ)が分泌されます。
多くの抗不安薬でもGABAに働きかける物が多く、GABAが分泌されることで不安な気持ちが抑制されます。またストレスによって上がった心拍数を下げて身体の興奮状態を抑える働きや、不安という感覚まで抑える働きがあります。
そして運動により体の緊張がほぐれると、脳は心配や不安を感じにくい状態になります。
このように運動をすることで不安やストレスを緩和する物質が多く分泌され、脳は傷つく前よりも強く回復し、細胞レベルでストレスに強くなります。
これが運動がストレス耐性を強くするメカニズムです。
運動をする事により、心肺機能や筋力が向上し、疲れにくい身体になる事は勿論、ストレスへの免疫も向上します。
以上が精神的にも身体的にも、運動がストレスへの免疫力を高めてくれるという理由になります。
■まとめ
今回は、「なぜ運動がストレス解消に効果があるのか」についてお伝えしました。
・運動はストレス解消ホルモンを分泌させる。
・運動により脳を傷つけることで、脳の超回復を促しストレスに強い身体づくりが可能となる。
など、運動は身体へのメリットだけではなく、精神的にもたくさん良いメリットがある事がお分かり頂けましたでしょうか。
ストレスからは避けては通る事の出来ないこの現代。
「どうすればストレス無しで生活できるか?」ではなく、
「どうやってストレスとうまく付き合っていくか?」が大切なのではないでしょうか。
「ストレスを感じる・・・」
「疲れがなかなか取れない・・・」
という方はぜひBOXING STUDIO REALにお越しください。